つまらない妄想話でも宜しければ、お話して差し上げましょう……
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某所で3日中にアップするとかほざきながら、結局日付変わってしまいました・・・・・・orz
1月1日といえば元旦であると同時に、かの有能執事セバスチャンの誕生日でもあります!
(実は年が明けてから気付きました)
ここはセバス教信者(激しく内輪ネタ)として何かしなければ!という妙な使命感に駆られ、短編を書き上げてしまいました。
蛇足ですが、ファントムハイヴ家ではなくリューガ家のセバスチャンです(笑)
黒執事大好きです。色々と私のツボを突いてくださる素敵漫画v
例によって捏造と凄まじい妄想が満ち溢れています。しかも何故か微妙にサンホラ色が漂ってます。
許容範囲の広い方のみ下のリンクからどうぞ~。
そこはかとなく義兄×黄金主テイスト。新年早々趣味ぶっこいた。
1月1日といえば元旦であると同時に、かの有能執事セバスチャンの誕生日でもあります!
(実は年が明けてから気付きました)
ここはセバス教信者(激しく内輪ネタ)として何かしなければ!という妙な使命感に駆られ、短編を書き上げてしまいました。
蛇足ですが、ファントムハイヴ家ではなくリューガ家のセバスチャンです(笑)
黒執事大好きです。色々と私のツボを突いてくださる素敵漫画v
例によって捏造と凄まじい妄想が満ち溢れています。しかも何故か微妙にサンホラ色が漂ってます。
許容範囲の広い方のみ下のリンクからどうぞ~。
そこはかとなく義兄×黄金主テイスト。新年早々趣味ぶっこいた。
++++++++++++++++++++
新しい年。
新しい、新鮮な空気を含んだ風が、少女の大好きなこの街を吹き抜ける。
窓を大きく開けて。
大きく息を吸い込んで、清廉な空気を身体中に取り込む。
さあ、これで準備は万端だ。
「明けまして、おめでとうございますッ!」
ばたーん!
大きな音を立て、勢い良く扉が開かれた。
思いがけず大きく響いたものだから、「行儀が悪い」と怒られてしまいそうで一瞬、小さく首を竦めてしまう。
だけど扉の向こうに居た人物は、いつもと同じ穏やかな笑顔で、少女を出迎えてくれたのだった。
「おはようございます、エリュシオン様」
「おはようございますセバスチャンさん!あの、明けましておめでとうございますッ!」
上手く言えたかしら?声が上擦ってなかったかしら?変な風に聞こえなかったかしら?
今日の挨拶は上手に言おうと、秘かに練習を重ねてきたんだから。
失敗なんて許されないわ!
どきどきと、うるさいくらいに高鳴る鼓動。お願いだから、少し静かにしてってば!
「新年明けましておめでとうございます。今年もエル様にとって、良いお年になりますように」
「あ、ありがとうございますッ!今年もどうぞ、よろしくお願い致します!」
心の中で用意しておいた台詞を、間違えないように言の葉に乗せる。
うん、大丈夫。ここまでは完璧だわ。
でもこれからが本番。この台詞をきちんと言えなければ、今までの苦労が水の泡になってしまう。
「あ、あのね、セバスチャンさん・・・・・・」
「どうかなさいましたか、エル様。私に何か御用でしょうか?」
「え、えと、あのね・・・・・・えーと、その」
ああ、あんなに練習したはずなのに、いざ本番となると言葉が上手く出てこない。
でも、こんな所で諦めては駄目よエル!
お母様だって言ってたじゃない、「女は度胸よ」って!
しどろもどろになりながら、顔を赤くしてうつむく少女の姿を、セバスチャンはずっと優しい笑顔で見守っていた。
彼女が自分に何か伝えたがっている。少女の口から次の言葉が紡がれるのを、穏やかな気持ちで待っている。
「あのっ、今日は1月1日で、新年だけどセバスチャンさんの誕生日でもあるのよね?
あのね、だから私ね、頑張ってお誕生日プレゼントを用意したの!」
「私に、でございますか?」
「うん!あのね、お父様から貰ったクレヨンでね、一生懸命セバスチャンさんのお顔を描いたの。
似てないかも知れないけど・・・・・・よ、良かったら受け取ってください!」
言えた!少しつっかえちゃったけど、ちゃあんと言えたわ!
後ろ手に隠し持っていた、リボンで結んで丸めた画用紙を差し出す。
ちゃんと受け取ってもらえるかしら?心を込めて描いたんだもの、きっと大丈夫だわ。
ああ、でも心臓の鼓動がうるさすぎる。向こうに聞こえたらどうしてくれるの~っ!
そんな少女の葛藤を知ってか知らずか。
差し出されたプレゼントを、これまで見たことも無いような、嬉しそうな笑顔でセバスチャンは手に取った。
まるで至高の宝物を扱うかのように、大切に手に取りリボンを解いてゆく。
「わざわざ私の為に・・・・・・ありがとうございます、エル様」
「う、受け取ってくれるの?」
「勿論、謹んでお受け致します・・・・・・ありがとうございます、エル様。
使用人の私にとって、これ以上に無いほどの栄誉でございますよ」
そう言って恭しくお辞儀をする彼に、少女は大きく首を振って言う。
「ううん、セバスチャンさんは、私の大切な家族よ!きっとお父様もお母様も、同じ事を思ってるに違いないわ。
セバスチャンさんだけじゃない、このお屋敷で働いてるみんな、私の大切な家族なんだから!
だからね、そんなに畏まらないで頂戴。そんなに深くお辞儀されると、私何だか照れくさくなってきちゃうわ」
「エル様・・・・・・ありがとうございます」
もう何度目になるか分からないお礼の言葉を口にして、少女の頭を優しく撫でてやる。
はにかんだように笑う少女。周囲を和ませる愛らしい笑顔は母親譲りのものだ。
「うふふっ。私これから、みんなの所に挨拶に行ってくるわね!
朝ご飯までにはきちんと戻るから、お母様達にそう伝えておいてくれるかしら?」
「かしこまりました。行ってらっしゃいませ、エル様」
廊下をぱたぱたと走り抜けていく後姿を、優しい眼差しでセバスチャンは見送る。
同時に、後方からこっそりと二人のやり取りを見守っていた人物が姿を現した。
「エルは本当に良い子ね・・・・・・真っ直ぐで素直で、とても純粋な心の持ち主だわ。
これもきっと、私の育て方が良かったからよね」
「お前だけじゃない、俺の躾が良かったからだ」
「あらあら、新年から親馬鹿丸出しね」
くすくす、と少女の母親たる女が楽しそうに笑った。
彼女の夫であり、少女の父親である青年が少しだけむっとしたような表情になる。
そんな二人のやり取りを、セバスチャンが微笑ましく見守っている。
「レムオン様、イリア様、明けましておめでとうございます」
「明けましておめでとう、セバスチャン。そしてお誕生日おめでとう。
エルに良い物を貰ったみたいね。後で私にも見せて頂戴?」
「数日前からエルがこそこそと何か企んでると思ったら・・・・・・そういう事だったのか」
「うふふ。彼ったらね、エルに隠し事されてたのが結構ショックだったみたいよ?」
「よ、余計な事まで言わなくて良い!」
どうやらこのリューガ家当主様、妻には頭が上がらないらしい。
彼が冷血の貴公子と呼ばれていたのはもう過去の話。現在は妻イリアと娘エリュシオンをこよなく愛する、理想の父親としてロストール中に認識されていたりするのだ。
「そんなに心配なさらずとも、レムオン様の誕生日にもきっと似顔絵を描いて戴けますよ」
「そうそう。あの子私に似ちゃったから、芸術面の才能はてんで無さそうだけど」
「何を言っている。この似顔絵などセバスチャンに良く似ているではないか。
間違いない、あの娘にはきっと絵画の才能がある」
「あらら、本当に親馬鹿なんだから」
でもあの子可愛いもん、あなたの反応も当然のものよね、とイリアが笑う。
主人達の笑い声。幸せそうな笑顔。和やかな時間。
いつもと変わらない風景。この屋敷が平和である証。
毎年、新年には変わらぬ願いを天に祈るのだ。偽らざる、心の底からの願いを。
いつまでも変わる事無く、この平和な光景が続きますようにと――
++++++++++++++++++++
タイトルは「エルの肖像」(嘘)
以前書いたゼネテス誕生日短編で、レムオンと黄金主イリアの娘の名前はエルに決まりました(笑)
本名エリュシオン、愛称エル。サンホラーさんは鼻で笑ってやってください・・・・・・。
二人の間に生まれた子供はもれなくダルケニス、きっと銀色の髪に赤い瞳。
なのでエルという名前はぴったりなのではないかと思いまいして、ハイ・・・・・・(言い訳くさい)
まさか義兄の子供の名前をエリスにする訳にもいかないし(爆)

調子こいてエルの妄想絵を描いちゃいました。
通常時は父親譲りの金髪に、母親譲りの琥珀色の瞳設定です。
ダルケニス化すると銀髪赤目に。アビスさんちのエルちゃんとおそろい☆(爆)
妄想お疲れ様です、自分・・・・・・。
新しい年。
新しい、新鮮な空気を含んだ風が、少女の大好きなこの街を吹き抜ける。
窓を大きく開けて。
大きく息を吸い込んで、清廉な空気を身体中に取り込む。
さあ、これで準備は万端だ。
「明けまして、おめでとうございますッ!」
ばたーん!
大きな音を立て、勢い良く扉が開かれた。
思いがけず大きく響いたものだから、「行儀が悪い」と怒られてしまいそうで一瞬、小さく首を竦めてしまう。
だけど扉の向こうに居た人物は、いつもと同じ穏やかな笑顔で、少女を出迎えてくれたのだった。
「おはようございます、エリュシオン様」
「おはようございますセバスチャンさん!あの、明けましておめでとうございますッ!」
上手く言えたかしら?声が上擦ってなかったかしら?変な風に聞こえなかったかしら?
今日の挨拶は上手に言おうと、秘かに練習を重ねてきたんだから。
失敗なんて許されないわ!
どきどきと、うるさいくらいに高鳴る鼓動。お願いだから、少し静かにしてってば!
「新年明けましておめでとうございます。今年もエル様にとって、良いお年になりますように」
「あ、ありがとうございますッ!今年もどうぞ、よろしくお願い致します!」
心の中で用意しておいた台詞を、間違えないように言の葉に乗せる。
うん、大丈夫。ここまでは完璧だわ。
でもこれからが本番。この台詞をきちんと言えなければ、今までの苦労が水の泡になってしまう。
「あ、あのね、セバスチャンさん・・・・・・」
「どうかなさいましたか、エル様。私に何か御用でしょうか?」
「え、えと、あのね・・・・・・えーと、その」
ああ、あんなに練習したはずなのに、いざ本番となると言葉が上手く出てこない。
でも、こんな所で諦めては駄目よエル!
お母様だって言ってたじゃない、「女は度胸よ」って!
しどろもどろになりながら、顔を赤くしてうつむく少女の姿を、セバスチャンはずっと優しい笑顔で見守っていた。
彼女が自分に何か伝えたがっている。少女の口から次の言葉が紡がれるのを、穏やかな気持ちで待っている。
「あのっ、今日は1月1日で、新年だけどセバスチャンさんの誕生日でもあるのよね?
あのね、だから私ね、頑張ってお誕生日プレゼントを用意したの!」
「私に、でございますか?」
「うん!あのね、お父様から貰ったクレヨンでね、一生懸命セバスチャンさんのお顔を描いたの。
似てないかも知れないけど・・・・・・よ、良かったら受け取ってください!」
言えた!少しつっかえちゃったけど、ちゃあんと言えたわ!
後ろ手に隠し持っていた、リボンで結んで丸めた画用紙を差し出す。
ちゃんと受け取ってもらえるかしら?心を込めて描いたんだもの、きっと大丈夫だわ。
ああ、でも心臓の鼓動がうるさすぎる。向こうに聞こえたらどうしてくれるの~っ!
そんな少女の葛藤を知ってか知らずか。
差し出されたプレゼントを、これまで見たことも無いような、嬉しそうな笑顔でセバスチャンは手に取った。
まるで至高の宝物を扱うかのように、大切に手に取りリボンを解いてゆく。
「わざわざ私の為に・・・・・・ありがとうございます、エル様」
「う、受け取ってくれるの?」
「勿論、謹んでお受け致します・・・・・・ありがとうございます、エル様。
使用人の私にとって、これ以上に無いほどの栄誉でございますよ」
そう言って恭しくお辞儀をする彼に、少女は大きく首を振って言う。
「ううん、セバスチャンさんは、私の大切な家族よ!きっとお父様もお母様も、同じ事を思ってるに違いないわ。
セバスチャンさんだけじゃない、このお屋敷で働いてるみんな、私の大切な家族なんだから!
だからね、そんなに畏まらないで頂戴。そんなに深くお辞儀されると、私何だか照れくさくなってきちゃうわ」
「エル様・・・・・・ありがとうございます」
もう何度目になるか分からないお礼の言葉を口にして、少女の頭を優しく撫でてやる。
はにかんだように笑う少女。周囲を和ませる愛らしい笑顔は母親譲りのものだ。
「うふふっ。私これから、みんなの所に挨拶に行ってくるわね!
朝ご飯までにはきちんと戻るから、お母様達にそう伝えておいてくれるかしら?」
「かしこまりました。行ってらっしゃいませ、エル様」
廊下をぱたぱたと走り抜けていく後姿を、優しい眼差しでセバスチャンは見送る。
同時に、後方からこっそりと二人のやり取りを見守っていた人物が姿を現した。
「エルは本当に良い子ね・・・・・・真っ直ぐで素直で、とても純粋な心の持ち主だわ。
これもきっと、私の育て方が良かったからよね」
「お前だけじゃない、俺の躾が良かったからだ」
「あらあら、新年から親馬鹿丸出しね」
くすくす、と少女の母親たる女が楽しそうに笑った。
彼女の夫であり、少女の父親である青年が少しだけむっとしたような表情になる。
そんな二人のやり取りを、セバスチャンが微笑ましく見守っている。
「レムオン様、イリア様、明けましておめでとうございます」
「明けましておめでとう、セバスチャン。そしてお誕生日おめでとう。
エルに良い物を貰ったみたいね。後で私にも見せて頂戴?」
「数日前からエルがこそこそと何か企んでると思ったら・・・・・・そういう事だったのか」
「うふふ。彼ったらね、エルに隠し事されてたのが結構ショックだったみたいよ?」
「よ、余計な事まで言わなくて良い!」
どうやらこのリューガ家当主様、妻には頭が上がらないらしい。
彼が冷血の貴公子と呼ばれていたのはもう過去の話。現在は妻イリアと娘エリュシオンをこよなく愛する、理想の父親としてロストール中に認識されていたりするのだ。
「そんなに心配なさらずとも、レムオン様の誕生日にもきっと似顔絵を描いて戴けますよ」
「そうそう。あの子私に似ちゃったから、芸術面の才能はてんで無さそうだけど」
「何を言っている。この似顔絵などセバスチャンに良く似ているではないか。
間違いない、あの娘にはきっと絵画の才能がある」
「あらら、本当に親馬鹿なんだから」
でもあの子可愛いもん、あなたの反応も当然のものよね、とイリアが笑う。
主人達の笑い声。幸せそうな笑顔。和やかな時間。
いつもと変わらない風景。この屋敷が平和である証。
毎年、新年には変わらぬ願いを天に祈るのだ。偽らざる、心の底からの願いを。
いつまでも変わる事無く、この平和な光景が続きますようにと――
++++++++++++++++++++
タイトルは「エルの肖像」(嘘)
以前書いたゼネテス誕生日短編で、レムオンと黄金主イリアの娘の名前はエルに決まりました(笑)
本名エリュシオン、愛称エル。サンホラーさんは鼻で笑ってやってください・・・・・・。
二人の間に生まれた子供はもれなくダルケニス、きっと銀色の髪に赤い瞳。
なのでエルという名前はぴったりなのではないかと思いまいして、ハイ・・・・・・(言い訳くさい)
まさか義兄の子供の名前をエリスにする訳にもいかないし(爆)
調子こいてエルの妄想絵を描いちゃいました。
通常時は父親譲りの金髪に、母親譲りの琥珀色の瞳設定です。
ダルケニス化すると銀髪赤目に。アビスさんちのエルちゃんとおそろい☆(爆)
妄想お疲れ様です、自分・・・・・・。
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