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つまらない妄想話でも宜しければ、お話して差し上げましょう……
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お題に挑戦・第2回!
予告通りレムオン×黄金主になりました。
何かえらい事になってますが、覚悟の出来た方は(笑)続きを読むのリンクからどうぞ。

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「まぁ、御覧になって。何て美しい姫君なのかしら」
「お召し物も良くお似合いですわね。さすがはリューガ家の末姫様」
「殿方の視線も彼女に釘付けですわ。本当に羨ましい」


そんなお世辞ばかりが私の耳に入ってくる。
心にも無い事をべらべらと、本当に良く言うもんだわ。
貴族同士の付き合いって大変なものなのね。色んな意味で感心しちゃう。
・・・・・・でももう駄目!本気でここから逃げ出したいッ!


「笑顔を崩すな。姿勢を正せ。ここに居る全員がお前に注目しているのだぞ」
「ぐぅっ・・・・・・」


私の心を見透かしたように、タイミングよく降ってきた厳しい声音。
端正な顔立ちを歪ませ、私に向ける視線はいつにも増して険しいもので。
分かったわよ、分かったからそんなに怖い顔しないでってば、レムオン兄様ったら!


「分かっているのならその顔を何とかしろ。笑顔が引きつっている」
「! ちょ、何て事すんのよ女の子に向かって・・・・・・!」


周りに分からないよう頬を軽くつねられて、小さく抗議の声を上げてしまう。
ああ、またそんな顔して私を睨まないでってば!
後で覚えてなさいよッ!


「まぁ、レムオン様とイリア様は、本当に仲の良い兄妹なのですわね」
「あの優しく頬に触れる仕草・・・・・・レムオン様はイリア様にお優しいのですね」
「イリア様も嬉しそうな顔をなさっているわ。お兄様の事が本当に大好きなのでしょうね」


貴婦人達の囁く声が聞こえてくる。
・・・・・・何をどう見たらそんな風に思えるのかしらね。彼女たちの目は節穴なのかしら?
仲の良い兄妹を演じなきゃいけないこの状況じゃ、そういう勘違いはむしろありがたかったりするんだけど。

成り行きで私まで参加する羽目になった貴族たちのお茶会。
貴族たちの親睦を深める為に、こういったパーティーが定期的に開かれているらしい。

折りしもロストールに帰還した際に兄様に捕まり「リューガ家の末姫」お披露目も兼ねて強制参加させられる事となってしまった。

私も一応女の子だもの、綺麗なドレスを着るのは正直な所嬉しかったりするんだけど。
だけど・・・・・・ドレスを着るのがこんなにハードなものだとは思わなかったわ!
腰にきつく巻きつけられたコルセットが凄く苦しいッ!変な表現だけど、内臓が押し潰されそう!
目の前に広げられた、一流パティシエが作ったというスイーツも全く美味しく感じられない。
こんな高級品、滅多に食べられるものじゃないのに・・・・・・!


「眉間に皺を寄せるな。何度言ったら分かるんだ」
「ッ! こ、この仕打ちは酷すぎる・・・・・・!」


やはり周りに見えないように、今度は足を踏みつけられた。
こ、こんの鬼っ、悪魔っ!絶っ対に後で倍返ししてやるんだから!
ぎろりと思い切り睨みつけるも、当の兄様は涼しい顔。やっぱりムカつく~!


「あんなに見つめ合って・・・・・・本当に仲睦まじい兄妹ですわね」
「素敵なお兄様に愛されて、イリア様は本当に幸せなお嬢様だわ」
「何て羨ましい・・・・・・」


・・・・・・そうよ。綺麗なドレスを着て、(見てくれは)素敵なお兄様に(表面上は)愛されて、私はこんなに幸せなのに・・・・・・。
幸せなはずなのに、何でこんな酷い目に合わなきゃなんないのよーーーッ!!!
コルセットはキツイし、踏まれた足は痛いし、何より私を見る貴婦人達の視線がイタすぎる!
魔物の蔓延る洞窟に突撃する方がまだマシってもんだわ・・・・・・!


「また余計な事を考えているな。今は集中しろ。ボロを出したら只では済まさんぞ」
「・・・・・・・・・・・・はい。分かりましたわ、お兄様」
「それでいい。その調子であと3時間持ち堪えろ」
「・・・・・・・・・・・・!」


3時間・・・・・・気の遠くなるような数字に、私は本格的に眩暈を覚えたのだった。
こうなったらもうヤケよ!いくらでもかかってらっしゃいな!


「ふふふ。お二人の仲の睦まじさは、見ていて微笑ましい気分になりますわ」
「お二人は兄妹というよりも、むしろ恋人同士のように見えません?」
「血の繋がった兄妹の禁じられた恋!何て素敵な響きなのかしら!」
「公爵様のイリア様を見つめる熱い視線・・・・・・あれは間違いないですわよ!」
「イリア様のあの表情は、まさしく恋する乙女のものですわ!」
「とてもロマンチック・・・・・・!」


私の決意は早速揺らぎそうになったのでありました。

このお嬢様達、相当刺激に飢えているようね・・・・・・もういいわ。
どうせ妙な誤解の後始末は兄様がする事になるんだし、ここは兄様への嫌がらせの意味も込めて、彼女達へたーーーっぷりと刺激を提供してあげようじゃないの!

その後3時間に及んだ拷問。
兄様へ熱い視線を向けたり、やたら密着する事で気分を紛らわせていた私なのでした。

兄様はずっと顔を真っ赤にして、かなり怒ってた様子だったけど。
でも、これくらいの仕返しは可愛いものよねッ!





台詞で20のお題4
配布元:SNOW STORM
http://m-pe.tv/u/page.php?uid=katze&id=1





2番目のお題を飛ばして3番目にトライしてみました。
見えなくてもレム主です。ラヴくなくてもレム主なんです!
レムオン兄様がドSと化してます。でも書いててすっごく楽しかったです(笑)
親密度が「信頼」あたりの設定という事で☆


女主と相思相愛の仲になれば、有り得ないくらい優しくなるんだぜきっと♪(笑)


シリアスちっくなお題なのに、ギャグに使ってしまった私は絶対にひねくれている!

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